20100413 英国経済は「再均衡」されなければならない
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英国経済は「再均衡」されなければならない。
マーチン・ウルフ
2010/4/13
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英国経済の病状はどの程度のもんだろうか。経済政策の課題は何だろうか。私には、これら質問が、マーガレット・サッチャーが権力を握った1979年以降のどの一般選挙よりも遙かに喫緊なものに思える。
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誰もが同意する一つのポイントは、財政の穴の深さ関する点、つまりは政府は4ポンド使うごとに1ポンド借りているというものだ。しかし誰もそれを議論しつくすことを望んでいない。これは驚くことではない。今日の財政赤字は、平時における以前のどの時期よりも上回っている。たとえ誰かがこの赤字に取り組まなければならないと考えたとしても、そのために、いったいいつ、そして何を実行するかという巨大な疑問が残る。
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少なくとも英国においては、財政赤字は民間セクターの超過の鏡像だ。さらに因果関係の方向は、後者(民間セクターの超過)から、前者(財政赤字)に向かうものだ。財政(また経済)を健全に戻す必要な条件は、民間消費の回復と純輸出の巨大な増加のどちらか、理想的には両方だ。大きな疑問は、民間消費と純輸出の回復が、先に起こるか後に起こるか、ということで、それにより政府が合理的な期間に借り入れを実施することが困難になる。先に起これば、財政の出口戦略が滞りなく実行できるし、もし後に起こるようであれば、危機が介入する事になるだろう。私は本件について楽観的だが、リスクに対して盲目的では無い。
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2007年から2009年の間、(歳入と歳出の差である)純借入は、英国の民間セクターにおいて、GDPの9.8%の高さに跳ね上がった。海外からの資本の純流入額は、少し落ちたから、倹約へのこの本質的な移行により失ったものは、政府が浪費に転じたことだろう。政府の純借入額は、2007年から昨年までにGDPの8.6%に跳ね上がった。
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では、民間セクターの構成要因をみてみよう。2007年から2009年の間、家計の超過への移行は、GDPの6%にもなている。非金融会社は3.2%だ。民間消費に対する危機の影響は、少なくとも短期間においては、イングランド銀行の金融政策の修正策を打ちのめした。
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じゃあ、政策変更を考えてみよう。財政赤字を削らないというのは、考慮する必要はない。回復と成長が持続している間に、財政赤字を削減する。これは成長の安定化であり、成長のための支出の安定化ではない。経済的な悲劇は望まれておらず、嫌悪されるものだ。
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もし実質的な財政を、(我々に言わせれば)GDPの10%削るなら、国内の民間セクターおよび海外セクターの財政超過の合計は、同程度まで落とさなければならない。これが成長と共に生じさせるべきことなら、これらセクターにおける消費の強烈な上昇が必要になる。ロンドンに拠点を置くスマイザー&カンパニーのアンドリュー・スマイザーは、そうならざるを得ないという気持ちにさせる分析を提出した*。特に、国際均衡における大幅な改善無くしては不可能だと指摘している。
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あーあ、英国の家計の純貯蓄は、ことのほか低い。これはこのセクターが1992年から2007年に大きく赤字に転じていることと辻褄があう。家計貯蓄は減るんじゃなくて、増える必要がある。それを埋め合わせるために、居住者の投資が望まれるが、これは起こりそうもない。
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スマイザー氏によると、英国の固定的な投資は、長年極めて低い。直近では、GDPの14%しかない。現在の需要と将来の成長を生むために、大幅な増加が望まれる。楽観的にはGDPの5%程度の上昇が期待されるが。さらに、わざわざ調整のため非金融会社を駆り立てるかは不明瞭だ。なぜなら、高利率(とその留保)はたぶん高い投資の条件になるからだ。総合収支はそれでも肯定的なママだ。
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結論は国際均衡(そして純輸出)が少なくともGDPの5%は移行しなければならない、というものだ。不幸なことに、シビタスなるシンクタンクのケン・コーツとロバート・ローソーンによる世をかき乱す新文書が、英国の対外的な位置づけは反対方向にあるという傾向に言及している。問題から大きく距離を置くが、ポンド安は解決手段の大部分を占めるが、それも十分ではない。製造業セクターにもっと動きを当たるように助長するよう注意が払われなければならない。エネルギー生産が低下していく途中、これは今まさに避けられない。
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楽天家の見方は、もし財政赤字が減れば、国内民間消費と国際収支は自動的に調整されるというものだ。だが、英国債の実質金利が0.6%ということ、短期でも0.5%ということ、慣習上の10年英国債の利回りは4%であること、与信と広義の通貨の低成長ということ、これらから考えるに、おとぎ話でしかない。この状況は、1981年にトーリ党が不景気期に財政政策を引き締めて成功したときとは全くもって異なっている。
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財政引き締めが、回復を引き起こすのではなく、回復によってもたらされる、ということに極めて近い。現在の財政赤字が、必要とされる経済的な調整が起こることを許容されるに十分なだけの資金調達を容易に行うことをもたらすことは無い。英国の民間セクターの超過が財政赤字をまかなうだけ十分に大きくても、少なくとも現在の値付けでは、その資金を投資すると決めるには至らないだろう。その代わりに、民間セクターは海外資産を購入するだろう。
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問題は、ポンドが総崩れになるかどうか、いつなるか、ということだ。信任の欠如は、期待の増加や長期金利の上昇を蝕む。その結果は再度の不景気と公的債務の爆発への道、両方につながっている。同時に、必須ではないにしても、(雇用の実現が望まれることの裏返しとして)特に最近の生産性の貧弱さによって、ポンドの値崩れが望まれているようにも見える。英国の最大貿易相手であるユーロ圏の需要の弱さが、まして必要とされることに、この下落を生みだしている
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英国経済について決めうる事実は、巨大で複数年にわたる経済の再均衡を仕切らなくてはならないというものだ。政策作成者は、心に次の4点を負わなければならない。その1として、投資と純輸出の本質的強化に取り組むこと。その2として、大きな経済的な調整が永続的な財政の向上に必要条件であると実現すること。その3として、必要とされる再均衡を押し出す財政赤字を防ぎもすること。最後に、 もし経済の再均衡自体が起こらなかった場合 、今日の巨大な財政赤字がいつまでも簡単に資金調達できるというようには想定出来ないこと。
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これは大層奇抜な政策実行になるだろう。どうやり通すかは、私の金曜の記事にて。
*英国、貿易超過か酷い利益見込みと財政赤字